部屋にモノがあふれている。
仕事と生活の空間をうまく両立させたい。
質感のある住空間にしたい。
ヨーロピアンもアジアンも好き、
さまざまなシーンに合う空間にしたい。
閑静な住宅地である松濤のマンションに住まわれるのは、ディンクスのお二人。条件に恵まれたマンションですが、お互いの多忙にまぎれ、部屋の使い勝手は後まわしにされがちでした。
今回は、住居空間としてのゆとりやくつろぎを楽しみながら、おもてなしや、打ち合わせなどにも活かせる空間が課題でした。
K邸の「暮らしデザイン」は、モノの整理から。お客様のお気に入りのモノを選び残すことによって理想としている暮らしが見い出せます。リビングダイニングを上質な空間にしているアンティークのダイニングテーブルは、モノがうず高く積まれた部屋の隅に眠っていたもの。このテーブルに、「紫」色の4脚のイスを合わせました。紫色は、冒険と感じられたようですが、渋めのウッドブラウンなどと合わせた時に、シックな高級感を演出し、洋にも和にも合うテイストを発揮します。カーテンなどのカラートーンの統一も大切です。すでにお持ちのお気に入りのモノたち、壁面や床面の関係をていねいにつなげながら、大人がくつろげる空間を創りあげています。